8/25 立憲民主党 泉代表定例会見よりpick up
【ALPS処理水の放出開始について】
代表会見でも強調されて来たのは「地元の住民や漁況に理解が得られないうちは放出しないという政府の約束だったので、それは守るべき」という理念です。
しかし、微妙な言い廻しからもわかるように、立憲民主党では既に、放水に関する見解の立場は政調部会で固めてありまして、その本意をクローズアップしてみれば結局、
〜国際機関の判断を信用する、政府と東電は努力して濾過・処理をしてくれたんだ〜
と、IAEAの審査で認められた処理水を信用し、理解する姿勢でおり、放出自体は容認しているという状態だと言っていいでしょう。この傾向は岡田幹事長の方がより強いです。
其処を、泉代表独特の各立場への配慮により、民意に寄り添った柔らかな表現による発信になっているという感じ。世論の変化に沿っての路線変更も可能にしながら、若干バッファーを持たせて・・・といった、とても上手なご発言だと思います。
日に日に意見の割れる難しい課題にコメントを述べる、其々の存在を潰さぬよう、細心の気遣いが見られる記者会見
「もしも自分達が政府だったらどうする?」という検討組織<ネクストキャビネット=次期内閣>を設置してからの立憲は、必ずこのような意識を持つようになっています。最近、立憲さんが安全保障関係についても良く口にする、この「現実路線」とは?
これは地元の方々の生活を潰せないこと、日本の漁業、第一次産業の壊滅を恐れての事でもあると思います。陸に積み上がり続ける処理水のこと、これもいずれはなんとかしなければならないということも、政府に同情する立憲民主党の「現実路線」なのでしょうか?
この事について、今回の記者会見では、① 日テレ記者が、「泉代表は岸田さんが行かなかった所を、行って意見を聞くのか?」(ならば御党には何かできるのか)と尋ね、② 産経新聞の記者が、「代表は汚染水という言葉を使う党議員をどう思っているのか?」と質問する事で価値観を固定化、③ FACTAの宮嶋さんが「東電はあり得ないほど良くやっている。科学的には本当に問題がない数値」と仰り、
時勢に日和見な ④ 堀田喬カメラマンに至っては「だから立憲はどうしようもないと言われるんだ、異論を何とかしなさい」と、統制を奨める始末です。
まあ、見方を変えれば、私を含め記者の側にむしろ言論の自由があるのですが、何と無く日々の世論の雰囲気に合わせるのが日本人の気質ですので、前に強く発信した人の価値観に皆が追随してしまう事も、実はままあります。
女性記者の割合は、7:3くらいでしょうか。
クミチャンネルは、この件についてれいわ新選組の23日発出の声明文の一部を引いて、掻き消された専門家(フィリピンや太平洋諸島、アメリカの海洋研究機関100の集まりである諮問機関、サイエンスインサイダーなどの記事等)の材料が立憲の中(部会)では吟味されたのかと問いました。
党内の議論の結果を発表するように綱領で定められているため、泉代表はこれには直接コメントせず、直接、政調の該当部会に問い合わせるよう、答えが返ってきました。
今、思い返すと、入管法の時に山本代表に暴力沙汰捏造のセットまでされていたことも、このようなスタンドプレーを無効にするような、与党側の思惑があったのかもしれませんね。
一方、元グリーンピースジャパンに所属し、過去の福島の原発事故の後、そのように真実が隠蔽され、国民の健康が阻害されることを悲しんで一念発起して議員になった、れいわ新選組の山本太郎代表は、5月の東日本大地震復興特別委員会・6月の環境委員会に於ける質疑で『これはまごうことなき汚染水でしょう?放出してはいけない』という立場で、他に濾過できずに放出される約250種類の有害物質の事を明らかにし、規制に関して抜け道を行く、政府と東電の考え方の「欺瞞」を暴く質疑をしています。
1、参議院東日本大地震復興特別委員会 5月24日
告示濃度限度の定義設定についての欺瞞、および、世界の科学誌に懸念を寄せるPIF太平洋諸島フォーラム専門家パネルの問合わせに日本政府が真摯に答えていない事について。
2、参議院 環境委員会 6月15日
飲料水の基準じゃダメ。生態系濃縮のリスクを考慮した基準を策定すべき。
御用でない海洋学者達が警鐘。数十年に渡る海洋生物汚染調査できるのか?
3、【声明】「汚染水」の海洋投棄を撤回し議論のやり直しを求める 8月23日
https://reiwa-shinsengumi.com/comment/18546/
一部抜粋> 反対しているのは漁業者だけではない。地元福島大学の関係者が立ち上げた「福島円卓会議」は「影響を受ける人々が参加すべき議論のプロセスを省略して放出を強行することは認められない」と民主的プロセスの欠如を批判する。 また中国だけが反対しているかのような報道も間違いだ。フィリピンや太平洋諸島諸国などから反対の声は根強い。100以上の海洋研究機関が集う全米海洋研究所協会(NAML)も反対声明を発表している。
いやあ、絵になるだけではなく、真に国民の役に役に立とうとしていますし、情熱を傾けた議員調査権での調査による質疑は圧巻です。
国民党もそうですが、小さな政党はこのようにトンがって、主流以外の情報を入れていくという大切な役割があります。ですから、こういった政府にとっての「異論」は、決して押し潰してはならないし、もしそれが事実ならば大変!と、調査や検証の方法を改めて確認するのが政府のすべきことです。
本末転倒ながら、立憲や共産などの大野党やよる情報統制や大手マスコミの情報隠蔽によってその動きが止められてはなりません。心ある議員が個別に調査や異論者へのフォローに奔走するのは、必要な事だと、私は思います。これで党を除籍させられるとか、あっちゃなりませんよね。
写真出典>https://cdp-japan.jp/news/20230824_6660
立憲衆議山崎誠議員、小宮山泰子議員、漁協の方?、金子恵美NC農水大臣、石垣のりこ議員東日本大震災復興対策本部(玄葉光一郎本部長)と復興部門(小宮山泰子部門長)は8月23日、急きょ福島県入りし、午前に福島県漁業協同組合連合会との意見交換、午後には相馬双葉漁業協同組合との意見交換と、相馬双葉拡大操業検討委員会に陪席して、政府から受けた説明内容や現場の声を聞きました。
立憲民主党の一部の党議員は、ネクストキャビネットの環境大臣である近藤昭一さんを含め、日韓議員共同での声明を外国人記者クラブで行なったあべともこ議員などは、処理水の成分を心配する市民の側に立ち「汚染水」という表現を使い、放出に反対しています。
↓「日本政府は海洋放流計画中止を」日韓野党の有志議員が処理水放出反対で共同声明7/12
▲7月12日、外国人記者クラブ会見全編
先日、小西議員とのお話会の後、もう一人ご参加であった女性とお茶をして見ましたところ、「立憲にも、たまに全体主義的なところも見られる」とのご見解がありました。私もそれは、各地域や地方で各議員事務所の対応が硬直しているような所に、そう感じることがありますね。
しかし、泉代表・岡田幹事長になってからの立憲はやや、常識的に、大らかになっているとは思います。党の最終決定を忘れずに行動するように推奨し、各議員に意識付けをしますが、各議員のアイディンティティや各支持者との関係や、見解、思想、を厳しく取り締まるような「言論統制」に至るまでの措置は取らない、と見ています。
岡田幹事長は一応は「注意」をするそうです。しかし、どんな問題でも、情報が出揃ったとは限らないし、様々なタイプの議員が揃っているのもウリなのだから、各議員は「党の見解としては・・・・・だが、私はそうは思わない」と断って主張すればいいんでしょうね。
今日のゲスト席の皆さんは、何の問題に携わる方々なのでしょうかね??
あとは、お二人が鋼(ハガネ)のような紐に、雁字搦めにされて言論統制に応じるようになったりしないでほしいなあと祈るばかりです。
泉発言:
岸田総理が、地元の皆さんと会わず、理解を得たと言う確認を怠って放出した件。2015年に「地元の理解を得ずに一方的に放出しない」と政府自ら言っていたのに、その約束を果たさずに、漁協が反対という立場を翻していないにもかかわらず、強引に放出した、その政府のやり方は間違っている、と、言わざるを得ません。
直前に福島県を訪れたにも関わらず、其処であえて「誠実な対話」がなかったことを我々も大変遺憾に思います。民主主義ですから、国会議員や政府には、説明、理解、対話、取り組んでいかなくてはいけないのは当然のこと。最近の岸田さんは、まるで聞く力でなく「議論から逃げる力」ばかりが発揮されているように思います。最近それが目立っていますね。
処理水を貯留したタンクの容量が足りないという話がよく出ていますが、タンクの増設限界などというものは、何年も前から予測可能ですよね。一年前までに地元との間で、何をやっておかなくてはならないか、計画性を持っていれば沢山のことができたはずなのに、今になってドタバタで一気呵成に、地元との対話もなしで放出という実施に入っていくなんて。政府のやり方としては大きな間違いだと言わざるを得ません。
中国側の措置も全面停止ということで極端である。これには強く講義をします。科学的な根拠や冷静さを欠く表現です。中国の輸入禁止は撤回されるべきものであり、G20もありますので、国際的なレベルで発言訂正の申し入れを望みます。
気を取り直して行こー。ですが、今日はあの、屈託のない笑顔は見られませんでした。
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